空き家問題の現状や原因、もたらされる被害について

空き家がもたらす被害

国が空家等対策特別措置法を制定したり、市町村が空家に関する条例を制定したりしている背景には、空き家を放置することによって被害が発生する可能性があることが考えられます。人が居住しない家は傷みが早く、老朽化することによって倒壊することも珍しくありません。

空き家の近隣に居住している住民にとっては脅威であり、場合によっては命に係わる危険性をはらんでいることもあります。特に木造家屋は老朽化が早く、台風や地震などの自然災害によって倒壊することもあります。自然災害であっても他の住宅を壊すようなことがあれば、賠償責任は免れません。

朽ち果てた家や伐採されずに放置された庭の草木は、周辺環境に悪影響を及ぼします。景観が悪くなるだけでなく、放火や事件などの治安悪化につながる可能性があることも大きな問題です。犯罪者が空家を転々としながら逃亡することは珍しくありません。

空き家から遠くに離れて生活していたとしても、実家を相続して所有者となっていれば、空き家がもたらす被害の賠償責任を負わされる可能性はあります。その額が数千万円、数億円となることもあるため軽視できません。空き家の所有者である限り、他の住民に危険や不快感を与えないように適正に管理することが大切です。